〜安産祈願を予定している方へ〜
「安産祈願は、いつ執り行うのか?」
昨今、インターネットの環境が整い、あらゆる情報が手軽に手に入る様になりました。しかしながら、その情報すべてが正しいという訳でもありません。
例えば、「安産祈願は、戌の日に行うものである」というのも、正しいとは言い切れません。なぜかと言えば、地域の風習、家に代々伝わる習慣、神社の伝統によって様々な人生儀礼作法が有る為です。
御参考までに、当神社氏子地域(横浜駅東口周辺)の風習と当神社の伝統による「戌の日・安産祈願・斎肌帯」について、申し上げさせて頂きます。
戌の日に行う事
古来より人々に身近な動物でありました犬(戌)は、一度の妊娠で数匹の子犬を身籠り、出産時には数時間おきに次々と子犬を産む姿を、多くの人々に見守られてきました。
その為、犬(戌)は安産の象徴とされ、つわり等で妊娠が発覚すると、妊婦様のつわりが治まり体調の整った頃の戌の日に、家族で「帯祝い」を行う様になったと、現在に伝わっております。
「帯祝い」とは、妊娠の御祝いの事であり、現在では妊娠16週に入ってから最初に迎える戌の日に、自宅で腹帯を巻き始めます。家族によっては、親族が集まりお祝い膳を囲む習慣もあるようです。
安産祈願を行う日
安産祈願は、子供を身籠った事の感謝と母子ともに無事である出産をお祈りする祈願です。つわりが落ち着く13〜14週以降、妊婦様が安産祈願を行いたいと感じた時にいつでも祈願を受ける事ができます。
地域の風習や家の習慣によっては、晴れの日・親族の集まれる日・大安の日・妊婦様の体調の良い日・妊婦様が出産の不安を感じた時など、安産祈願を行う日は様々です。
当神社では何よりも、妊婦様とお腹の中のお子様に負担がかからない様にご家族でご相談頂いた上で、安産祈願にお越しいただく事をおすすめ致します。
斎肌帯について
妊婦様が、腹帯を巻く習慣は日本独特の習慣であり、古事記に記されている神功皇后様が戦のおりに身籠っていた子供を守る為、帯に石をはさんで巻き付けた事が起源とされております。
現代でも日本人には「お腹の子供を守る」意識が強く残っており、戌の日に腹帯を巻き始めることで、子供の無事な出産を祈ります。また、妊婦様の母親になる自覚を促し、日々大きく成るお腹と子供を安定させ、腰などの負担を軽減させる事も出来ます。
安産祈願をご希望の方は、「安産祈願詳細」もご参照下さい。